デザインの基本用語

知っておくと得する!デザインの基本用語「あしらい」とは?

あしらい デザイン 画像

デザインの基本用語「あしらい」の意味や役割、使い方などをご紹介します。
また、私が「あしらい」について見直すきっかけになった本もご紹介しています。
あしらいを使えるようになるとデザインの幅が一気に広がりますよ♪

「あしらい」とは?

デザインにおける「あしらい」とは「装飾」のことで、文字を「あしらう」ことから、”あしらい”と呼ばれているそうです。

デザイナーなら誰しも知っているデザインの基本用語ですが、ノンデザイナーさんが知ることで「あしらい」という言葉で検索ができるようになり、より多くの情報を知ることができるので、知っておいて損がないというかとても得する用語です。

知らなかった!という方はこの機会に是非覚えてみてください。

あしらいの役割

デザインにあしらいがあると一気に見やすくなったり、華やかに見えたりするので、なんとなく「あしらいを使っている」という方がいるかもしれません。
実は私もちゃんとデザインを勉強するまでは「あしらい」を”感覚”で使っていました。

そもそも「あしらい」の意味も役割も分かっていなかったので、今から考えるとめちゃくちゃな使い方をしてしまっていたのです。

その結果、どんなデザインが出来上がったかというと、一言で言います。

ダサイ。。。

文字を”あしらう”のに文字よりすごく目立っていたり、あしらいのサイズがやけに大きかったりしていました。

私が使う”あしらい”ってなんで可愛くならないんだろう?

そんな風に思っていたある日、偶然目にした『あたらしい、あしらい』という本。
amazonでちょっと見てみるとなんだか面白そうな本だなと思いほぼ即決で購入しました。
読んでみると「そうそう!これこれ!私が知りたかったどんぴしゃな内容。」ではありませんか。
『あたらしい、あしらい』 は「あしらい」を見直すきっかけとなった本で、今でも私のバイブル的な本です。
デザインが思いつかない時、行き詰った時には必ず見て、そして、必ずヒントをもらえる本です。

デザイン業界ではとっても有名な本で、デザイナーさんは一度は必ず目を通したことがあるのではないでしょうか?

この本によると、あしらいの役割は、

①装飾によって視線誘導したり、世界観を演出する

②細部まで丁寧に作り込むことで洗練された印象に仕上げる

                    引用元:あたらしい、あしらい。/ ingectar-e

という目的がある、と書いてあります。

あしらいによって、文字を注目させたり、演出したり、強調したりするという目的がはっきりすると、「どういう風にあしらったらいいか?」という迷いがなくなります。

むやみやたらに「あしらう」こともなくなります。

その結果、デザインがより洗練され、多くの人に伝わるデザインになります。

また、「あしらい」で文字を囲ったり、目立たせることで、なんとなく物足りないなぁと思っていたデザインにメリハリをつけることができます。

あしらいのちゃんとした役割と目的を知って、そのデザインに合った効果的な「あしらい」を使うことができるよう意識してみましょう。

「あしらい」の役割を理解したら文字を可愛くあしらえることができるようになりましたよ!

あしらいの種類

「あしらい」には以下のようにたくさんの種類があります。

  • リボン
  • イラスト
  • フレーム
  • 三角や四角の図形
  • 吹き出し
  • テクスチャ
  • 縁取り文字

言葉だけではちょっと分かりづらいと思うので、具体例を載せてみますね!

あしらい 種類 画像

一口に「あしらい」と言っても、こんなにたくさんのあしらいがあるんですよ!

あしらいの使い方

あしらいの役割と種類が分かったところで、実際にあしらいを使ってみましょう。

注目・強調させたいとき

文字の一部分をあしらうと アイキャッチ効果が抜群にアップします。

あしらい 使い方 画像

フレンドリーな雰囲気にしたいとき

ちょっとした補足情報を入れるのに最適な吹き出しは、漫画で人物のセリフを表すために使われていることから、親近感がアップし、フレンドリーな雰囲気作りができます。
吹き出しイラストは、手書き風フォントと相性抜群です。

あしらい 使い方 画像

今っぽい抜け感を出したいとき

中抜き文字や縁取り文字にすることで、一気にポップ感が出て軽快感が出ます。
重たい印象にしたくない時に効果的!

あしらい 使い方 画像

視認性をアップさせたいとき

注目度をアップさせ、視認性をアップさせたいときは、四角形や丸で文字を囲むと効果的です。
ロゴ的な感じになり、自然と目が留まります。

あしらい 使い方 画像

タイトルや見出しにしたいとき

タイトルや見出しにしたいときは、文字を囲むとそれっぽく見えます。

あしらい 使い方 画像

こなれ感を出したいとき

質感のあるテクスチャを使うと、手作りのような温もりが出たり、こなれた印象になったり、グッとおしゃれな印象に仕上がります。
大理石、紙、水彩模様、方眼紙、布、マスキングテープ、木目などが今っぽい抜け感があって人気です。
このテクスチャもあしらいの一つなんですよ。

あしらい 使い方 画像

「あしらい」を使うときの注意点

「あしらい」が古い・・・

昔のデザインによくあるような「あしらい」を使うと、デザイン自体が古くさくなってしまいます。
今っぽい「あしらい」というのは、今っぽいデザインと同じで、どこか”抜け感”があります。

デザインの雰囲気に合わせた「あしらい」を選ぶことが大切です。

統一感がない・・・

「あしらい」は、たくさん使えばいいというものではありません。

あしらいを複数使いたい場合は、テイストや世界観を合わせるのが統一感のあるデザインにするポイントです。

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